中央線 高尾~三鷹沿線の意外な歴史を巡る

中央線の沿線には、高尾山をはじめとして、武蔵国分寺跡、八王子城など有名な史跡が数多く残されている。しかし、中央線沿線では、知られざる意外な歴史の跡も多く存在する。今回は、そんなガイドブックには載っていない史跡や歴史の名残を訪ねてみたい。

旅のスタートは高尾駅だ。京王線のホームからも目立つ金色の塔、まずはここを訪れることにしよう。一見、新宗教か何かの宗教施設のように思えるが、この塔は高尾みころも霊堂といい、労働者健康福祉機構(労働福祉事業団)が、労働災害で殉職した人々を慰霊するために建設した施設だ。
施設見学・・・200円(残金9,800円) 高尾みころも霊堂
現在の日本の発展は、こうした労働者の犠牲の上にもあることを胸に刻み、次の目的地へと足を進める。

高尾駅から甲州街道を新宿方面に歩いてゆく。やがて右側に見える大きな空き地、ここには、かつて旧東浅川駅があり、大正天皇の大喪列車が到着した場所だという。戦前は天皇・皇族の御陵参拝のためお召し列車のための皇族専用駅として利用されたが、戦後は自動車が利用されるようになり、使われなくなったという。現在も多摩御陵への荘厳な並木の参道が伸びていて、当時の時代背景を感じることができる。
見学無料(残金9,800円) 東浅川駅跡

この多摩御陵への参詣客の輸送のために開通したのが京王御陵線だ。近くでこの御陵線の痕跡が残されているという。浅川の川辺を東へ歩くと、住宅街の中に取り残されたコンクリート製の橋脚を見つけた。これが現在に残された数少ない痕跡だそうだ。大正時代から昭和初期に、明治天皇ゆかりの地が聖蹟として崇拝されたこともあり、また、東京近郊で電鉄各社が沿線開発を進めた結果の「日帰り行楽ブーム」もあり、御陵参拝の需要は高く、京王御陵線も大いに賑わったという。ちなみに、現在の京王高尾線の北野駅からめじろ台駅の手前までの区間は、京王御陵線の跡を利用している。
見学無料(残金9,800円) 京王御陵線跡
イチョウ並木の続く甲州街道を歩き、西八王子駅からは中央線で八王子駅に向かおう。
西八王子駅~八王子駅・・・130円(残金9,670円)
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